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ミモザ 鉢植えの育て方

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Acacia baileyana (5).jpg
街路樹にも利用されるミモザ(ギンヨウアカシア)


ミモザ(ギンヨウアカシア、フサアカシア)は、
3~4月に、黄色いふわふわとした花をつけることで有名です。

もともと、ミモザというのはオジギソウの学名ですが、
日本では、ミモザと言えば、葉がシルバーグリーンの、
ギンヨウアカシアやフサアカシアを指すのが一般的です。

本来は5メートルを超える大きな木ですが、矮性種などもあります。


ojigiso.jpg
こちらが学名のミモザ=オジギソウです


■ミモザ 鉢植えの育て方

・栽培環境
日当たりの良い場所で育てるようにします。
また、強風に吹かれて枝が折れたり倒れることがあるので、
あまり強い風の当たらない場所を選びましょう。

・植え付け
植え付けの適期は4月~5月です。
「ミモザ 苗」でネット通販を探すと販売されています。

苗を植え付ける鉢は8号以上の物を選ぶようにします。
倒れにくいように、安定性の良い鉢にすると安心です。

あまり置き場所を動かす予定がないのであれば、
テラコッタ製の重い鉢などがお勧めです。

鉢の底が隠れる程度に鉢底石を敷いておきます。
使う用土は、排水がよければ市販の培養土でも大丈夫です。

配合する場合は、赤玉土と腐葉土を2:1の割合でよく混ぜて使います。
植え付け後は、鉢の底から水が滲むくらいまで、たっぷりと水やりします。

・支柱
小さい苗は、幹も根も細くとても頼りない状態です。
根が浅いので強風に吹かれると根ごと倒れることもあります。

植え付けた後に支柱を立てて、
そこに幹を誘引しておくと転倒を防ぐことができます。


Acacia baileyana (6).jpg
葉の形がオジギソウに似ています(ギンヨウアカシア)


・植え替え
ミモザはどちらかと言えば移植が苦手な植物です。
鉢で育てていると根詰まりを起こしますので、
ていねいに植え替えてあげましょう。

鉢底から根が見えてきたら、植え替えのサインです。
植え替えの適期は、植え付けと同じ4月~5月です。

古い鉢より、一回りか二回り大きい鉢を用意します。
鉢底石を入れてから、新しい用土を使って植え替えを行います。

植え替えを行う際は、根鉢をくずさず、
そのまま新しい鉢に植え付けるようにします。

・水やり
土の表面が乾いたら、
鉢底から水が出てくるまでたっぷりと与えます。

乾燥には強い植物ですが、夏は気温が高く土が乾きやすいので、
土の表面が乾いていたら必ず与えるようにします。

逆に冬は土が乾きにくく、水の吸い上げも弱いので、
土の表面が乾いて2日~3日くらい経ってから与えるようにします。

土が湿った状態が続くと、根が傷んで根腐れして、
最悪の場合は、枯れてしまうこともあるので注意します。

・肥料
ミモザはマメ科特有の根瘤菌をもっています。
根瘤菌(こんりゅうきん)を持っているマメ科の植物は、
生長に必要な窒素分を自分で作ることができるので、
肥料をほとんど必要としません。

むしろ、肥料をたくさん与えて生長を促すと、
ひょろひょろと樹高が高くなって倒れたり、
幹が折れやすくなったりします。

1月~2月、3月~4月、9月に、
緩効性の固形肥料を控えめに与えると良いでしょう。


Acacia baileyana (2).jpg
花芽を切らないように剪定すると、よく開花します


◎剪定
ミモザは枝葉を放任したまま育てると、樹形が乱れやすい木です。
そのため、株が若い頃に樹形作りをすることが大切です。

・1年目
植え付けをした後に、幹から出ている枝を、
10cm~20cmほど残して切り詰めます。

・2年目
前年に切り詰めた枝から新たに枝が生えているはずですので、
それも同じように切り詰めてあげます。

・3年目
混みあっている部分などは、間引き剪定をして枝数を減らしておきます。
長くなりすぎた枝、地面につきそうな枝や、
建物に当たったりする枝は短く切り詰めます。

・4年目以降
3年目と同じように間引き剪定と、
長い枝を短く切り詰める作業を繰り返します。

ミモザは生長の早い木ですので、背を高くしたくない場合は、
気に入った高さまで伸びたら、その高さで幹の先端を切ってしまいます。

こうすることで、それ以上幹が高くならず、低く抑えることができます。
ミモザの花は夏頃に翌年の花芽を形成するので、
7月までには、必ず枝の剪定を終わらせておくようにします。 


また、長く伸びた枝をそのまま放置してしまうと、
台風の強風で折れたり、倒れたりしやすくなります。

7月までの剪定が重要な作業ですので、毎年忘れずに行います。


fusaakasia.jpg
3~4月、ぽんぽんした花が咲くミモザ(フサアカシア)


・増やし方
種で増やすことができます。
花が終わった後、マメ科らしい鞘をつけます。
しっかり熟して茶色くなっているものを収穫します。

鞘から種を取り出し、種皮に傷をつけます。
ミモザの種の皮は固いので、傷をつけるか、ぬるま湯につけて、
皮を柔らかくして発芽率を高めるようにします。

9月~10月頃に種をまきます。
4号鉢に小粒の赤玉土を入れて、
ミモザの種を置いて1cmほど覆土します。

水を与えて土を湿らせます。
発芽して本葉が出てくるまでは、
あまり乾かないように管理しましょう。

Acacia baileyana (4).jpg
野山で育つミモザ


■病害虫

病害虫には強いですが、
たまに葉を食害する虫がつくことがありますので、
見つけ次第捕殺するようにします。

ミモザ 枯れる理由は?

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ミモザは、植え替えや強風が苦手です


■ミモザ 枯れる理由は?

1. 植え替え後、枯れてきた
地植えの場合であっても、鉢植えの場合であっても、
植え替えの際にミモザの根を切ったりしたのであれば、
それが原因で枯れた可能性が高いです。

ミモザの根は直根性という伸び方をします。
太い根が長く伸びて、その先に細根が伸びる状態となります。
細根は水分を吸収する役割があります。

そのため、細根がついている太い根の先端部分を切ってしまうと、
十分に水が吸えなくなり、枯れてしまいます。

ミモザは直根性のため、移植にはとても弱いとされています。
植え付けをする際には植え付け場所を吟味する必要があります。
移植をせずに済むところに植え付けるようにしましょう。

鉢植えの場合は、何年かに1回は必ず植え替えが必要になります。
植え替えの際には絶対に根鉢を崩さないようにします。

根鉢をそのままの状態で新しい鉢に植え替えるようにすると、
枯れるような失敗が少なくて済むはずです。


Acacia baileyana (3).jpg
支柱をしっかり立ててあげると安心です


2. 台風の後、枯れてきた
台風などの強風で、根が浅いミモザは倒れてしまうことがあります。
根ごと倒れてしまわなくても、根が浮き上がってしまったり、
切れて傷んだりしてしまうことがあります。
それからだんだん元気がなくなり、最後には枯れてしまいます。

まず大事なのは植え付ける場所が強風のふかない場所であること。
次に多少の風でも倒れないように、支柱を立てることも重要です。

支柱を1本だけ立てたのでは、とても弱いです。
複数の支柱をクロスさせて立て、頑丈な支えを作りましょう。

支柱を挿しこむ深さも重要です。
挿しこむ深さが十分でないと、ちょっとしたことですぐに倒れ、
支柱を立てている意味がなくなってしまいます。
できれば30cm以上の深さまで挿しこむのが理想です。

鉢植えの場合は、鉢ごと倒れてしまうこともあります。
植え付けの時に、鉢は重さのあるものを選びます。

簡単に転ばないように鉢の周りに、寄せ植えの鉢などで囲むと、
見た目も華やかになり、倒伏を防ぐことができます。

■参考
・ミモザ 鉢植えの育て方

プリンスメロンの育て方

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prince melon (11).JPG
あと12日ほどで収穫です


プリンスメロン(prince melon)は、
日本で昔から食べられているマクワウリと、
高級メロンの代名詞であるマスクメロンを交配したものです。

皮はネット状のひび割れはなく、つるっとしています。
実の大きさも小ぶりで、家庭菜園で作りやすい品種です。

庭で育てて、甘くてジューシーなメロンを楽しみたいですね。


■プリンスメロンの育て方

・栽培環境
日当たりの良い場所で育てます。
メロンの生育温度は意外と高く、15℃を下回ると生育が止まります。

生育に十分な気温を確保するために、マルチをして植え付けたり、
ホットキャップをかぶせたり等の工夫をするといいでしょう。

連作障害が出やすい植物です。
同じ場所で育てるなら、2年~3年は空けるようにします。
接ぎ木苗の場合は、連作障害を軽減できます。


prince melon (5).JPG
良い苗を選びます(接ぎ木苗)


・苗の選び方
初心者のかたは病害虫に強い接ぎ木苗から始めると安心です。
苗選びは栽培の第一歩ですね。

品質の悪い苗を選んでしまうと、収穫まで辿り着けないどころか、
植え付けてすぐに病気にかかって枯れてしまうこともあります。

・本葉が3枚~4枚のものを選ぶ。
・節と節の間が間延びして、徒長しているものは避ける。
・虫がついていないものを選ぶ。
・葉が変色したり、元気のないものは避ける。
・病害虫に強い接ぎ木苗を選ぶ。

・植え付け
メロンは根が浅く張りますが、過湿を嫌う性質があります。

地植えの場合は、植え付けの2週間ほど前に土作りを行います。
堆肥などの有機質をたっぷり加え、保湿と排水のいい土を作ります。

土を耕したら幅100cm~120cm、高さ20cmの畝を立てます。
畝には黒マルチをかぶせたり、不織布などをトンネルがけすると、
植え付け後の地温の確保ができます。

メロンの株間は60cm~80cmです。
購入した苗を、植え付ける位置に仮置きし、場所を確認します。
植え付け位置にポットがすっぽり入るくらいの植え穴をあけます。
ポットから苗を優しく抜き、植え穴に入れて植えつけます。

植え付けのとき、根が酸素をじゅうぶん取り入れられるように、
少し浅く植え付けると、生長しやすくなります。 


プランター栽培の場合は、深型の野菜用プランターを用意します。
植え付ける苗の数は、60cmサイズに1株です。

プランターの底が隠れる程度の鉢底石を敷きます。
鉢底石を敷くことで、排水がよくなり、根腐れを防ぎます。

鉢底石の上に、培養土を容器の縁から2cm~3cm下まで入れます。
真ん中に植え穴をあけ、ポットからはずした苗を植え付けます。

地植え、プランターいずれも植え付け後はたっぷりと水を与えます。


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着果しました、産毛が生えていてかわいいです


・水やり
根元に直接、水がかかることをを嫌うので、株元のまわりに水やりします。
根が浅いので、水切れをさせると弱りますので注意します。 


とはいえ、湿気た状態が続くのもよくありません。
水を与えるのは、土の表面が乾いてからにします。

夏の間などは気温も高く、土が乾きやすいです。
朝に水を与えても、夕方に土が乾いていたら与えるようにします。

◎肥料
あまり多肥の状態にしてしまうと、ツルボケが起きやすくなります。
地植えとプランターとでは、肥料の与え方が少し違います。

・地植え
・開花が始まったら、化成肥料を与える。
・結実した実が卵くらいの大きさになったら化成肥料を与える。

・プランター
・植え付けから3週間経ったら、緩効性の固形肥料を与える。
・最初に緩効性肥料を与えてから、3週間に1回同じ肥料を与える。
・緩効性肥料の代わりに、1週間に1回液肥を与えることも可能。


prince melon.jpg
摘芯の方法


◎摘芯
・地植えの場合
本葉が5枚になったら、摘芯をします。
その後伸びてくる子ヅルの中で、生長の良いものを3~4本残します。
子ヅルが伸びてくると、孫ヅルが生えてきます。
子ヅル5節目までの孫ヅルは摘んでしまい、20節ほどで摘芯します。
子ヅルの6節目以降についた花を結実させます。

・プランターの場合
本葉が5枚になったら、摘芯をします。
その後伸びてくる子ヅルの中で、生長の良いものを2本残します。
それ以降の作業は地植えと同じです。

・共通の作業
結実した後ピンポン玉くらいの大きさになったら摘果を行います。
形の悪い物や生長の悪いものなどを摘果し、
1本のツルに2個~3個の実が残るようにします。

◎仕立て方
スペースの広さによって、地這い栽培か空中栽培かを決めます。

・地這い栽培
広いスペースが確保できるのであれば、地這い栽培がおすすめです。
名前の通り、地面にツルを這わせて育てる方法です。

最初の摘芯をする頃に、土が雨などで跳ね返らないように、
敷きワラを敷いたり、すだれを敷いたりする必要があります。


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行灯仕立て


・空中栽培
ベランダなど、あまり広いスペースを確保できないのであれば、
空中栽培がおすすめです。

行灯支柱などにツルを誘引して、上に向かって育てていく方法です。
最初の摘芯をした後、行灯支柱を株の周りに立てます。

行灯支柱が手に入らない場合は、普通の支柱を何本か立て、
行灯支柱の代わりにすることもできます。

ツルが伸びてきたら、ツル同士が絡まないようにしながら、
支柱に誘引していきます。

結実した後、実が重くなり、熟す前に落ちることがあります。
実が育ってきたら、ネットで吊るしたりして落果を防ぎましょう。


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プリンスメロンの雄花(左)と雌花(右)


・受粉
雄花と雌花が咲いたら、受粉作業をしてみましょう。
花の下に丸い膨らみがある方が雌花です。

雄花の花粉をめん棒や絵筆につけ、雌花につけます。
受粉作業は午前中のうちに必ず行うようにします。
できれば9時までに行うと、受粉率が上がります。


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ベランダでネット栽培、こちらはあと10日くらいで収穫です


■収穫

品種や環境にもよりますが、受粉後35~40日が収穫の適期です。
収穫時期が近づくと、葉がだんだんと枯れてきます。 


熟した実は、へたからぽろっと取れるようになります。
実をそっと持ち上げて、ぽろりと取れないか確認しましょう。

収穫してから3~5日くらい、常温で追熟すると美味しいです。


■病害虫

少し病害虫に弱いところがあります。

・アブラムシ
新芽につきやすいです。
数が少ないうちは、粘着テープなどで捕殺しましょう。

・ハダニ
高温・乾燥の環境を好みます。
葉の表面だけでなく、裏面にも葉水を与えて湿度を上げましょう。

・ウリハムシ

葉を食害します。
見つけ次第捕殺しましょう。

・うどん粉病
葉や茎が、白い粉をふったようになります。
土の跳ね返りによって、菌が葉裏に侵入し、発病します。
跳ね返りが起きないよう、マルチや敷きワラをして防ぎましょう。

■参考
・メロンの育て方
・メロンの鉢栽培

宿根バーベナの育て方

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ハナテマリ、人気の宿根バーベナで、白、紫、ピンクの花色もあります


宿根バーベナは、花が少なくなる真夏の炎天下のもとでも、
生育旺盛でかわいらしい花をつけてくれます。
花期は、品種によりますが4月~11月と長いです。

たくさんの花が咲き乱れる姿がとても華やかな植物です。
約200もの種類があり、一年草と宿根草と2タイプあります。

寒さに弱い一年草タイプに対して、
宿根タイプは暑さや寒さに強く育てやすいのが魅力です。


Verbena1 (2).jpg
開花も愛らしいバーベナ


■宿根バーベナの育て方

丈夫で初心者でも育てやすい植物です。
やわらかい布のような花びらを持ち「美女桜」とも呼ばれています。

さまざまな色と品種があり、グランカバーとしても人気が高いです。

◎宿根バーベナの種類
・テネラ
とても丈夫で匍匐してカーペット状になり美しいです。

・ハナテマリ
毬のように咲く花が人気の品種でグランドカバーにも最適です。

・タピアン
コンパクトにまとまる品種でハンギングやグランドカバーに人気。

・リギタ
草丈は30~50cmくらい。白、ムラサキなどがあります。

・ボナリエンシス
サンジャクバーベナとも呼ばれています。丈が1mにもなり丈夫です。

・ハスタータ
長い花穂で茎も色づき個性的で、たいへん堅強です。花色も豊富。

・植え付け
4~5月、日当りのよい場所に植え付けます。
寒い場所では枯れてしまう恐れがあります。

加湿を苦手としますので水はけのよい土に植え付けます。
鉢植えにする場合は、新しい培養土を用いましょう。

匍匐し広がって行く品種が多いので間隔をあけて植え付けます。

・植え替え
鉢の根がいっぱいになり、鉢底から見える時は植え替えます。
4月、10月が植え替えの適期です。

・肥料
長期的に花が咲きますので栄養補給は欠かせません。
花が咲く時期は月に一度は液体肥料を施します

・水やり
加湿を嫌いますので、土が乾燥しているのを確認してから、
しっかりと水をまきましょう。

・増やし方
挿し木、根伏せ、種まきなどで、とても増やします。


Verbena2 (3).jpg
バーベナとホシホウジャク


■病害虫

ハダニ、アブラムシ、ヨトムシが発生します。
オルトラン粒剤を月1回まくことで対処します。

宿根バーベナ栽培アドバイス!
1.加湿が得意ではありません。とくに春と秋は乾燥ぎみに育てます。
2.真夏は乾燥しすぎるので、土が乾いたら水やりをします。
3.春から秋にかけて長期間咲くので肥料は切らさないようにします。

■参考
・春の花壇作り
・夏の花壇作り
・秋の花壇
・冬の花壇
・花壇 種類 画像つき
・夏に長く咲く花 画像付き

三尺バーベナの育て方

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Verbena bonariensis.jpg
群生させてもきれいです


三尺バーベナは宿根バーベナの一種で、
草丈が高くなることからこの名前がつけられました。

学名を「バーベナ ボナリエンシス,Verbena bonariensis」と言います。

細く小さな薄紫色の花をつけますので、他の花の邪魔をせず、
どんな花ともよく調和してくれますので人気のある品種となっています。

寒さにも強く、丈夫で育てやすい三尺バーベナ。
群生をしている株が咲き始めると、とても美しい光景が広がります。


■三尺バーベナの育て方

バーベナは「良い薬草」を意味する言葉、
「ヘルパ・ボーナ」から転じたと言われています。

切り花としても流通し、人気があります。
1mもの草丈になる三尺バーベナは、
昆虫にも人気で周りにチョウや蜂、昆虫が集まってきます。

・背丈・花の特徴
耐寒性・耐暑性があります。
開花時期は5月~10月で1mほどの背丈になります。
細く長い花茎の上に薄紫色の小さな花が集まって咲きます。

・植え付け
春先に苗が店頭にならびます。これを植え付けていきます。
庭植えが一般的ですが、プランターでも育てることができます。

・置き場所
日当りがよく水はけの良い場所を好みます。


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咲き出すようすも可憐です


・水やり
根が張ればかなりの乾燥にも耐えます。
土が乾いたらあげる程度でかまいません。
加湿にならないように注意しましょう。

・肥料
多肥にする必要はありません。
必要に応じて1月~2月または10月に施します。
鉢植えの場合は、月に1~2度液肥を与えると長く花を咲かせます。

・剪定
6月~11月に必要に応じて行います。
花後に花茎を切る程度で十分です。

冬は落葉し、地際に出る冬芽の状態で超冬しますので、
短く切り戻して春を待ちましょう

・増やし方
こぼれ種で増えていきます。
株分け、挿し木でも容易に増やすことができます。


■病害虫

神経質になる必要はありませんが、
うどんこ病には、気をつけます。

三尺バーベナ栽培アドバイス!
1. 基本的に強健ですので放任でも毎年花を咲かせることができます
2.日当りがよく水はけのよい土を好みます
3.花が終わった花茎をこまめに切ると長期間、花を楽しめます

■参考
・春の花壇作り
・夏の花壇作り
・秋の花壇
・冬の花壇
・花壇 種類 画像つき
・夏に長く咲く花 画像付き
・宿根バーベナの育て方

グランドカバー 多年草 画像付き

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moss phlox (1).jpg
シバザクラのグランドカバー


土がむき出しになっていたりする地面を、
広く覆うように育つ植物をグランドカバーと呼びます。

砂利やレンガなどでも代用できますが、
植物でグランドカバーをすることには大きな利点があります。

ナチュラルで奥行きや拡がりのある雰囲気にすることができたり、
泥はねや雑草を防止したりすることができます。

グランドカバーには、匍匐するものや地下茎で伸びるものなどがあり、
生長の速度も違うので、カバーする範囲や環境に合わせて品種を選びます。


■グランドカバー 多年草 画像付き

Ajuga (2).jpg
開花時期は美しい紫のカーペットに

Ajuga (1).jpg
・アジュガ(Ajuga) 

シソ科/半日陰~日陰 
花期:4月~5月 
草丈:10cm~30cm


耐陰性があり、日陰でもよく育ちます。
その反面、直射日光には弱く、乾燥しすぎる環境も苦手です。

ランナーを伸ばした先で子株が根付き、だんだんと増えていきます。
春には花穂を伸ばして紫の花を咲かせますが、
葉色も美しいので、花のない時期でも楽しめます。



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扱いやすいのでお勧めのクリーピングタイム

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・クリーピングタイム (creeping thyme)  

シソ科/日向~半日陰 
花期:4月~6月 
草丈:15cm~30cm


クリーピングタイムは這うように横に広がりつつ育ちます。
さらに、耐寒性や病害虫に強く育てやすいのが魅力です。

耐陰性もあるので、広い範囲で育成することができます。
踏みしめに強いので、上を歩いても枯れたり乱れにくく、
ピンクの花色も愛らしく、上を歩くたびに良い香りが広がります。



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日本のカキドオシ

Glechoma hederacea (1).jpg
・グレコマ(Glechoma hederacea) C)園芸ネット プラス
 
シソ科/日向~日陰
花期:4月~5月 
草丈:5cm~20cm


和名はセイヨウカキドオシ、グランドカバーやハンギングに人気です。
小さめの葉は、縁に丸い切れ込みが入り、斑入りの品種もあり。
茎も細いのでかわいらしく繊細な雰囲気が素敵です。

日陰にも強く、とても丈夫で節からも根を出して横に広がります。
アプローチや樹木の下、石垣などでもよく育ちます。



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花期は短いが、とっても美しい

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・シバザクラ(moss phlox)  

ハナシノブ科/日向~半日陰 
花期:4月~5月 
草丈:10cm


花期は短いですが、株一面に咲かせるので見応えがあります。
花色も豊富で、単色で植えても何種類かの色を合わせても良い感じです。

生長スピードはあまり早くなく、こんもりとした状態で広がっていきます。
乾燥には強いですが、蒸れには弱く、根元が枯れあがってしまうことがあるので、
排水のいい場所に植え付けるようにしましょう。



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セダム(マルバマンネングサ)

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・セダム(Sedum L.)  

ベンケイソウ科/日向 
花期:品種による 
草丈:5cm~100cm


セダムはたくさんの品種があり、それぞれに特性があるので、
グランドカバー向きのものを植えるようにします。

また、耐寒性も品種によって強弱が違いますので、
苗を購入する時は必ず確認するようにします。

狭い場所や痩せた土、土の量が少ない場所でも生長し、
乾燥にも多少の耐性があり、やや乾燥気味な状態を好みます。

刈り込みにも耐えますので、伸びすぎたらカットして、
スペースより広がらないようにします。



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花も葉も美しい

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・ツルニチニチソウ(bigleaf periwinkle)  

キョウチクトウ科/日向~日陰 
花期:4月~5月 
草丈:10cm


卵型の光沢のある葉は常緑性で、冬でも緑を楽しめます。
日向でも日陰でも生育し、とても丈夫です。

ツルニチニチソウよりも葉が小型の品種で、
ヒメツルニチニチソウというものがあります。

葉は小型ですが、生育はツルニチニチソウよりも早いので、
早くカバーしたい場合は、ヒメツルニチニチソウを選ぶと良いでしょう。



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・ヒメツルソバ(Persicaria capitata)  

タデ科/日向~半日陰 
花期:7月~11月 
草丈:5cm~10cm


別名ポリゴナムという名前で呼ばれ、金平糖のような花をつけます。
性質はとても丈夫で、日向をとても好みますが、
半日陰程度なら少々花付きは悪くなりますが、問題なく生育します。

こぼれ種からも増えますので、年々広がるスピードが早くなる印象です。
ある程度の刈り込みにも耐えるので、
広がりすぎたと思ったら、カットして抑えるようにします。



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開花が嬉しいベビーサンローズ

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・ベビーサンローズ(Aptenia cordifolia)  

ツルナ科/日向~半日陰 
花期:6月~10月 
草丈:5cm


日当たりと少々乾燥した環境を好みます。
とはいえ、半日陰程度の日当たりがあれば、
生育に問題はありませんし、愛らしい開花を見られます。

花は濃いピンク色の小さな花で、花期の間はポツポツとよく咲かせます。
肉厚で光沢のある葉は、明るいグリーンのものと、斑入りのものとあります。
耐寒性が少々弱いので、霜の当たらない場所に植えましょう。

■参考
・春の花壇作り
・夏の花壇作り
・秋の花壇
・冬の花壇
・花壇 種類 画像つき
・夏に長く咲く花 画像付き
・西日に強い花

夏まき野菜

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tomato.jpg
今年は、ミニも大玉もトマトの収穫が良いです


夏野菜を収穫して楽しめる頃、
すでに種まきができる野菜があります。

秋冬野菜と聞くと、秋に種をまくようにイメージしますが、
実は夏頃に種をまく野菜も多いのです。

秋冬も自家栽培の野菜を味わえるように、
種から野菜を育ててみるのも楽しいです。


Brussels sprouts.jpg
芽キャベツ、栄養価が高く美味です


■種まきの適期

苗を植え付ける適期があるように、種まきにも適期があります。

植物にはそれぞれ発芽温度や生育温度が決まっていて、
それ以上や以下になると発芽・生育しなくなります。

特に秋冬野菜は、秋に気温がぐんと下がることがあり、
適期内に種まきをしておかないと、発芽後の生育に大きく影響します。

また、同じ野菜でも品種によって種まきの適期が違います。
下に書いてある適期は、一般的なもので、基準は中間地です。

暖地や寒冷地など、地域によっても適期は違いますので注意します。
購入した種袋の裏などに、栽培カレンダーが記載されていますので、
よく確認しておきましょう。


ingen.jpg
インゲンは作りやすいですが連作障害が出やすいです


■連作障害

植物には連作障害というものがあります。
同じ場所で同類の野菜を続けて育て、病気にかかりやすくなったり、
生育が悪くなることを、連作障害と言います。

野菜の種類によって連作障害が起きやすい場合や、
間をあける年数が違っていたりしますので、
確認して栽培計画を立てると安心です。


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寒冷紗をかけると防虫効果があります


■防虫

夏頃に種まきができる野菜は、とても虫に好まれる野菜ばかりです。
発芽した途端に虫に食われてなくなってしまった! ということも多いです。

蝶などが卵を産み、幼虫に食害されたり、
アブラムシが発生したりと、気が抜けません。

大事な野菜を守るために、種まきの後に、
防虫ネットなどをかぶせておくだけでも効果が期待できます。


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マリーゴールドは、優秀なコンパニオンプランツ


■コンパニオンプランツ

植物には相性の良いものと悪いものがあり、
相性の良いもの同士を近くで育てると、
虫がつきにくくなり、生育がよくなりします。

こういった相性の合う植物のことをコンパニオンプランツと言います。
家庭菜園では、できる限り農薬などを使わずに育てたいものですね。

無農薬栽培をしたい方には、コンパニオンプランツは心強い味方です。
下の一覧にある「CP」はコンパニオンプランツの略です。
種まきや育てる時の参考にしてください。


chamomile.jpg
カモミールも人気のコンパニオンプランツです


・インゲン 
マメ科 連作:2年~3年 CP:セリ科の植物(パセリ、人参など)
播き時:7月中旬~8月中旬 収穫:9月~11月中旬

・カブ 
アブラナ科 連作:1年 CP:ニンジン、カモミール
播き時:8月下旬~9月下旬 収穫:10月中旬~11月中旬

・カリフラワー 
アブラナ科 連作:2年 CP:マリーゴールド、カモミール
播き時:7月~8月 収穫:10月~12月中旬

・キャベツ 
アブラナ科 連作:2年 CP:マリーゴールド、セージ、キク科の植物
播き時:7月~8月 収穫:10月中旬~12月中旬

・コマツナ 
アブラナ科 連作:1年 CP:マリーゴールド、キク科の植物
播き時:3月中旬~9月下旬 収穫:5月~10月

・スティックセニョール 
アブラナ科 連作:2年 CP:マリーゴールド、カモミール
播き時:7月~8月中旬 収穫:10月中旬~12月中旬

・ダイコン 
アブラナ科 連作:1年 CP:マリーゴールド、キク科の植物
播き時:8月~9月 収穫:10月~11月

・チンゲンサイ 
アブラナ科 連作:1年 CP:マリーゴールド、キク科の植物
播き時:8月下旬~9月 収穫:10月~11月上旬

・ハクサイ 
アブラナ科 連作:2年 CP:マリーゴールド、カモミール
播き時:8月~9月上旬 収穫:10月~12月

・ブロッコリー 
アブラナ科 連作:2年 CP:マリーゴールド、キク科の植物
播き時:7月中旬~8月中旬 収穫:10月中旬~11月

・ホウレンソウ 
アカザ科 連作:1年 CP:葉ネギ
播き時:7月中旬~9月 収穫:8月中旬~11月

・ニンジン 
セリ科 連作:可能 CP:マリーゴールド、アブラナ科の植物
播き時:7月中旬~8月中旬 収穫:12月~2月

・メキャベツ 
アブラナ科 連作:2年 CP:マリーゴールド、キク科の植物
播き時:7月 収穫:11月~2月

・レタス 
キク科 連作:2年 CP:セリ科の植物(ニンジン、パセリ)、コリアンダー
播き時:8月下旬~9月 収穫:11月~12月

■参考
・7月の家庭菜園作業 夏野菜のスタミナ切れに注意して
・8月の家庭菜園作業 夏野菜の世話と秋野菜スタート
・秋まき野菜 秋植え野菜の栽培

ベランダで簡単野菜栽培|春まき編

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春まきした野菜の収穫


植物を育てるほどの広い庭がなかったり、
マンションに住んでいたりしても、
ベランダで野菜を育てることができます。

初めて野菜を育てるから、難しいことは無理……、
と思っていても、意外と簡単に育てられる野菜があります!


[ベランダで簡単野菜栽培|春まき編]


■栽培する容器

ベランダで栽培するのであれば、
鉢やプランターといった容器が手頃で種類も多く便利です。

近頃はおしゃれなデザインも多く、好みに合った容器を使うと、
より楽しく育てることができまるでしょう。

ダイコンやジャガイモなど、深さが必要な野菜は、
培養土の袋をそのまま利用して栽培する方法があります。
さらに栽培用の不織布の袋=ガーデンバッグも数百円で販売されています。

培養土の袋やバッグを使うと、土の出し入れをする必要がなく、
深さもしっかりあり、石などの余計なものが入っていないので、
ダイコン、ニンジンなどの根菜類が又根になりにくいのも利点です。


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ミニトマトは、比較的簡単に育てられます


■育苗

ダイコンやカブ、葉菜類は、栽培する容器に土を入れ、
直接種をまく直播きに向いています。

ミニトマトなどの果菜類は、育苗してから定植する方法があります。
果菜類は収穫までの期間が比較的長いので、
直播きすると長期間、場所も容器も占領してしまうことになります。

ベランダという限りあるスペースで効率よく野菜を育てるには、
育苗期間を作り、うまく入れ替えられるように計画すると良いでしょう。

また、育苗をするために薄いプラスチックでできたポリポットに、
土を入れたものを使うのが一般的ですが、
作る苗の数が少ないのであれば、水で膨らむ培養土が便利です。

水を入れてしばらくすると、膨らんで種まきができる状態になります。
マット状のものや、ポット状になったものなどありますが、
果菜類の育苗ならポット状のものがいいでしょう。


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虫に食われると、とっても残念です


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防虫ネットを使うと無農薬で栽培できます


■害虫対策

葉菜類はどうしても虫に狙われやすいです。
3階以上の高さのあるベランダも、意外と虫はくるものです。

特に蝶や蛾などが飛来し、卵を産み付けられると、
株が幼虫に食われて丸裸にされることもあります。

幼虫を発見して捕殺する方法でも良いのですが、
最初から防虫対策をしておくと効果的です。

ホームセンターや園芸店などで防虫ネットが販売されています。
容器栽培であっても、防虫ネットをかぶせておくことで、
蝶などが飛来しても卵を産み付けにくくなり、
捕殺したり薬を使ったりという必要がなくなります。


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発泡スチロールをネットに入れて鉢底石にすると、土の入れ替えが簡単です


■鉢底石

容器栽培の場合、土が流れ出てしまったり、
水はけが悪くなったりすることがあります。

鉢底石は排水をよくし、土の流出も防いでくれますので、
必ず鉢底には敷くようにしましょう。

発泡スチロールの卵型の梱包材を鉢底に敷くと、
軽くて持ち運びが楽になります。


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ハーブ類は、簡単に育てられるものが多いので作っておくと便利です



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・インゲン
まき時:4月 収穫:6月~7月
つるなしとつるありがあるので、
ベランダではコンパクトなつるなしを選びましょう。

・エダマメ
まき時:4月~7月上旬 収穫:6月~10月
エダマメは収穫したてを茹でたものが一番おいしいのです。
ベランダ栽培なら、収穫したてのエダマメを楽しめます。

・カブ 
まき時:3月~5月 収穫:5月~7月中旬
防虫対策と間引きをしっかりしていれば、手間のかからない野菜です。

・コマツナ 
まき時:3月~11月 収穫:5月~3月
防虫対策をして、キレイで新鮮なコマツナを楽しみましょう。

・サラダナ 
まき時:3月~5月 収穫:4月中旬~6月
ベランダ栽培なら、大株にして株ごと収穫するより、
育った葉を外側から収穫すれば、長期間楽しむことができます。


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・シソ 
まき時:4月 収穫:7月~10月
葉・花穂・実と利用範囲が広い上に、栽培も容易です。
少しだけ使いたい時に、ベランダで栽培しているととても便利です。

・ジャガイモ 
まき時:2月~3月 収穫:5月~6月
深さのあるプランターを用意したりと、ベランダでは難しい印象がありますが、
培養土の袋などを利用することで、比較的簡単に新ジャガを楽しめます。

・ニラ 
まき時:3月 収穫:6月~7月
種をまいてから収穫まで1年かかりますが、
その後は数年間毎年収穫することができます。


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・バジル  
まき時:4月~6月下旬 収穫:7月~10月
小さな鉢やミニプランターでも簡単に栽培できます。
たくさん収穫できたら、ソースなどにして冷凍保存も可能です。

・ミズナ 
まき時:3月~11月中旬 収穫:4月~3月
暑い時のサラダ、寒い時の鍋と色々な場面で使える野菜です。
防虫対策をして、シャキシャキのミズナを楽しみましょう。

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・ミツバ 
まき時:3月~5月 収穫:5月~8月
半日陰や明るい日陰でも栽培できます。
少量を収穫して、汁物に添えたりと意外と活躍します。

・ミニトマト 
まき時:4月~5月 収穫:6月~9月
矮性の品種を選べば、プランターでも簡単においしいミニトマトが収穫できます。

・ルッコラ 
まき時:3月~7月 収穫:4月~8月
ピリッとした辛みのある味が特徴的なルッコラ。
トウ立ちすると葉が硬くなるので、花芽はできる限り摘むようにしましょう。


ベランダで簡単野菜栽培|秋まき編

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秋まき野菜の苗


真夏は外に出るのも億劫になるくらい暑いですが、
それを過ぎるとだんだん風が涼しくなり、
家庭菜園をしやすい気候になってきます。

秋の始まりは種まきの季節です。
新鮮な秋冬野菜を楽しみましょう。


[ベランダで簡単野菜栽培|秋まき編] 


■水やりの加減

春から夏を過ぎるまでは、気温が高く土の乾燥も早まります。
秋から冬はその逆で、気温は下がってきて土は乾きにくくなります。

種をまいた後、発芽するまでは乾燥しすぎないようにしますが、
本葉が出てきてからは、土の状態を確認して、
表面が乾いているようなら与えるようにします。

プランターや鉢だと、土の量が限られているので、
地植えよりも乾きやすい環境になります。

それでも寒くなると土が乾きにくくなってきて、
数日水を与えなくても大丈夫なこともありますね。

あまり土が湿気た状態が続くと、病気にかかったり、
根腐れを起こしてしまったりすることがあるので、
毎日水やりするのではなく土が乾いてから与えるようにしましょう。


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「マコトちゃん」「三太郎」というダイコンが簡単に育てられます


■ミニシリーズを活用

カブやダイコン、ニンジンなどを育てるためには、
大きなプランターや鉢を用意しなければいけません。

けれど、育てる品種によっては、
普通サイズのプランターでも十分育てることができます。

近頃ベランダや狭い庭などの限られたスペースで栽培を楽しもうと、
容器栽培をする人が増えたからか、ミニサイズの品種が増えています。

同じダイコンやニンジン、タマネギでも、ミニサイズの品種を選べば、
深さをあまり必要としないので、容器栽培に向いています。


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フラワースタンド C)アイリスオーヤマ


■レンガやフラワースタンドの利用

秋冬に植物を育てる際、気になるのが霜です。
ベランダ栽培では霜が降りることはまれですが、
代わりに寒風が強く吹き込んだり、
コンクリートの地面から冷え込むということもあります。

プランターや鉢の下にレンガやスタンドを敷くことにより、
地面からの冷えを防ぐことができます。

冬だけでなく、夏場のコンクリートの熱気を、
直接受けることも回避できるのでおすすめです。


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アブラムシは発見したら、すぐに駆除します
 

■害虫対策

春まきの野菜を育てるのと同じく、葉菜類は防虫対策が必要です。
春から晩秋にかけて、様々な害虫が野菜たちを狙ってきます。

涼しくなって気候がよくなってきた頃、
アブラムシなどがどこからともなく現れ、
あっという間にアブラムシに占領されることもあります。

特にアブラナ科の植物は害虫が付きやすいので、
種まきが終わった後に、防虫ネットなどでの対策が必要になります。


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イチゴは豊の香(とよのか)を育てています。


・カブ 
まき時:9月~10月上旬 収穫:10月~12月中旬
収穫したての新鮮なものをサラダにしたり、
シチューなどの煮込みに使ったりと重宝する野菜です。

・サラダナ 
まき時:9月 収穫:11月
冷涼な気候を好む野菜なので、
秋冬に栽培するにはもってこいの野菜です。


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・シュンギク 
まき時:9月~10月上旬 収穫:11月~12月
冬の鍋には欠かせない野菜です。
生食用の品種もあるので、サラダで楽しむこともできます。

・ダイコン 
まき時:8月下旬~9月中旬 収穫:11月~12月
冬野菜の代表格。ミニサイズの大根であれば、
プランターでも簡単に栽培可能です。


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・タカナ 
まき時:9月 収穫:12月~3月
自家製のタカナで作る漬物は格別です。
株ごと収穫することも、外葉から収穫することもできます。

・タマネギ 
まき時:9月中旬~10月中旬 収穫:5月中旬~6月
栽培期間は長いですが、植え付けた後は手間がほとんどかからず、
しっかり美味しいタマネギが収穫できます。

・チンゲンサイ  
まき時:8月下旬~9月 収穫:10月~11月
秋冬は葉が柔らかく育つので、さらにおいしさが増します。
虫に好まれるので、対策をしましょう。

・ニンニク 
まき時:9月下旬 収穫:5月下旬~6月
市販されているニンニクは、天日で乾燥させたものがほとんどです。
ベランダ栽培なら収穫したての生ニンニクの味は格別です!

・ホウレンソウ 
まき時:9月~10月 収穫:11月~2月
冬の寒さにあてることで、甘みを増します。
サラダホウレンソウなら、生食も可能です。


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・ミツバ 
まき時:9月中旬~10月中旬 収穫:11月~12月
汁物などに色を添えるため、ちょこちょこ使うこともできますし、
たくさん収穫できた時は、良い香りがたくさん詰まった、
お浸しなどで楽しむこともできます。

■参考
・秋まき野菜 秋植え野菜の栽培

シソ 挿し木 画像付き

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シソは大量に栽培したいですね


シソ(大葉)は、真夏に種まきをしても発芽しにくいです。
挿し木をすれば、簡単に大量に増やせます。

また挿し木の方法を覚えておけば、
あらゆる植物に応用できて便利です。

・挿し木の適期
20~30度くらいの気温で、日が長い梅雨頃が最適です。

・挿し木容器の置き場
明るい日陰で涼しく強風が吹かない場所が良いです。
シソは、割合に簡単に挿し木ができますが、
初心者のかたは、発根促進剤(ルートンなど)を使うと、
さらに発根率が良くなります。

・挿し木の用土
新品の鹿沼土、バーミキュライト、パーライトを、
単用で使うのが発根率が良いようです。
肥料分の入った培養土などは、あまり向いていません。

・挿し木の水やり
まず、土を乾かさないように水やりします。
挿し穂を動かさないように丁寧に水やりします。

葉がしおれたら、霧吹きで葉に水分を与えるのも効果的です。
ビニールをかぶせてあげると湿度を保て、
害虫除けにもなるので一石二鳥です。


■シソ 挿し木の方法

挿す枝や葉を「挿し穂」、挿す場所を「挿し床」と呼びます。
シソのできるだけ先端の元気な枝葉部分を、
12cmほど、カッターやはさみなどで斜めに切ります。
斜めにカットすると吸水しやすくなり発根率も上がります。


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シソの茎は斜めに切ります


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切った挿し穂を、
1~2時間ほど水につけて水揚げします。


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1節目の葉は半分を切り取り、
2節目の葉は、取り除くか半分に切り挿し穂を作ります。

こうすると葉っぱから、水分の無駄な蒸散をが少なくなり、
また挿し穂を挿したときに安定するように、
下の葉も切って動かないようにしてあげます。


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赤玉土小粒と平鉢を使っています。
先に土を湿らせておき箸のような先の尖ったもので、
挿し穂を挿す穴を、斜め方向にあけておきます。

挿し穂を無理に挿さすと発根部分が傷みますので、
穴をあらかじめあけてから挿し穂を挿すのがコツです。

挿し穂を挿し終えたら、
たっぷりと水やりし明るい日陰で、
水切れしないように管理します。


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挿し木から2週間後、新しい芽が展開しています


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試しに1つ見てみましょう、発根しています!
*こういうことは根を傷めるのでしてはいけませんが


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別の5~6号鉢やプランターに植え替え(鉢上げ)をします。
まだ根がしっかりしていないので、短い支柱を立てます。
徐々に日向に移して日光に慣らしていきましょう。

■参考
・青じそ(大葉)の分かりやすい育て方と食べ方
・シソ(大葉)のプランター 栽培のコツ
・シソの病害虫を防ぐ育て方
・ベランダや庭で簡単に育てられるハーブたち
◎青ジソ(しそ・紫蘇・大葉)を多く収穫するために

グランドカバー ハーブ 画像付き

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Wild strawberry (3).jpg
ワイルドストロベリー、匍匐するのでグランドカバーにも


性質が丈夫で、日向や日陰でも生育するものが多いハーブは、
グランドカバーに向いたものがたくさんあります。

グランドカバーとして目で楽しむだけでなく、刈り込みもかねて収穫し、
ポプリやハーブティー、料理などに使うこともできます。

■グランドカバー ハーブ 画像付き


Oregano (1).jpg

Oregano (2).jpg
・オレガノ(Oregano) 

シソ科 日向~半日陰 
花期:7月~8月 
草丈:30cm~60cm


オレガノにはたくさんの種類があり、料理に使って楽しめるものや、
主に鑑賞用として楽しむものがあります。

性質も品種により様々で、枝を直立させて育つものや匍匐して育つものがあるので、
グランドカバーにするのであれば、匍匐して生長するものを選びましょう。
湿気に弱く、梅雨時期などに蒸れて枯れることがあるので注意します。



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・カモミール(Chamomile) 

キク科 日向~半日陰 
花期:3月~7月 
草丈:30cm~90cm


カモミールには、ジャーマンカモミール、ローマンカモミール、
ノンフラワーカモミールなどの品種があります。

ジャーマンカモミールは一年草で、
茎が立ち上がるのでグランドカバーには向きません。

ローマンカモミールとノンフラワーカモミールは、
多年草で匍匐して育つので、グランドカバー向きです。

品種によって花期に違いがあり、ジャーマンカモミールは春、
ローマンカモミールは夏に咲くようです。

ノンフラワーカモミールは、全く花が咲かないわけではなく、
花が咲きにくいように品種改良されたもののようです。

カモミールは甘いリンゴのような香りが、
風が吹いたり服にすれたりするだけでも香ります。



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・スイートウッドラフ(Sweet Woodruff) 

アカネ科 半日陰~日陰 
花期:5月~6月 
草丈:20cm~60cm


茎を軸として、葉がぐるりと生えるので、別名ハグルマソウとも呼ばれています。
花期には白い小花がちりばめられ、とてもかわいらしいです。

葉を乾燥させると甘い香りがするので、
ワインの香りづけに使ったり、ポプリなどにも利用することができます。



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・スイートバイオレット(Sweet violet) 

スミレ科 半日陰~日陰 
花期:12月~3月 
草丈:10cm~15cm


スイートバイオレット(ニオイスミレ)は、花や葉に香りがあり、
1輪部屋にあるだけでも香りが充満するほどの香りの強さがあります。

その香りの強さから、香水の原料にもなっています。
花はエディブルフラワーとして食べることもできますが、
根などに毒があるので食べる際は注意します。



Mint (2).jpg

Mint (1).jpg
・ミント(Mint) 

シソ科 日向~日陰 
花期:6月~9月 
草丈:10cm~100cm


ミントはとても生育が早く、どんな環境でもどんどん増えます。
ただし、冬の間は地上部が枯れるものがほとんどなので、
常緑のグランドカバーが必要な場合は向きません。

地下茎で広がっていくので、広げたくない場所には、
土中に仕切りを埋めるなどして工夫が必要です。

また、違う品種を近くに植えていると、交雑しやすく、
香りが薄くなったりすることがあります。

収穫も楽しみたい場合には、単品種のみを植えるか、
離れた場所に植えるようにすると良いでしょう。


Rosemary .JPG
半匍匐性の株です

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・ローズマリー(Rosemary) 

シソ科 日向~半日陰 
花期:2月~10月 
草丈:20cm~200cm


ローズマリーには、直立性のものと匍匐性のものがあります。
直立性のものは、生垣などに向きますが、グランドカバーには向きません。
グランドカバーにする場合は、匍匐性の品種を選びましょう。 

強い日差しにも強く、暑さ寒さにも強いです。
ある程度の刈り込みにも耐えるので、とても育てやすいハーブです。

薄紫色の小花を咲かせるのも魅力の一つです。
品種によっては、ピンクの花を咲かせるものもあります。
病害虫がつきにくいのも、初心者には向いています。



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・ワイルドストロベリー(Wild strawberry) 

バラ科 日向~半日陰 
花期:3月~7月、9月~10月 
草丈:15cm~30cm


主に実を収穫するためのイチゴより、葉が小さめで、実も小さいです。
けれど、イチゴと同じようなかわいらしい花を咲かせたり、
小さくても赤い実ができると嬉しくなります。

ランナーを出してよく広がりますが、
品種によってはランナーが出にくいものもあるので、
広い範囲を早く覆いたい時には、ランナーがよく出る品種を選びましょう。

■参考
・春の花壇作り
・夏の花壇作り
・秋の花壇
・冬の花壇
・花壇 種類 画像つき
・夏に長く咲く花 画像付き
・西日に強い花
・グランドカバー 多年草 画像付き

スイカ、メロン、トマト収穫|2014年7月下旬

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1日の収穫は、だいたいこのくらいです
2014年7月下旬の収穫です



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シソの葉をたくさん作ったので料理にも便利です
ミョウガ、ミツバも活躍しています



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「赤こだま」は、計3個できました



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甘くてジューシーです



prince20melon.jpg
プリンスメロンが、美味しそうにできました
プリンスメロンは、2~3日追熟したほうが良いそうです
これから、食べます(^^*



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メロンもスイカもあんどん仕立てでできます



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ゴーヤも順調に、どんどんなります
1苗20個以上採れますね



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ナスが今年はいまいち生長が悪いです



ハダニのせいだと思うのですが、
切り戻して殺菌したら元気になってきました。
「みず茄」より「千両二号」のほうが樹勢が良いです。



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大玉トマトは「ホーム桃太郎」、雨に強く元気が良く甘みも最高です

アジサイ 葉が枯れるのは?

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また来シーズン、元気に芽吹いて欲しいです


■アジサイ 葉が枯れるのは?

1.葉焼けによる葉枯れ
葉全体に斑点ができたなどではなく、
先端が乾いて白や茶色くなって枯れているのであれば、
葉の組織が壊れ葉焼けを起こしている可能性があります。

アジサイを、半日陰や明るい日陰ではなく、
直射日光が長時間当たる場所で管理していないでしょうか。

アジサイは日照時間がやや短い場所でも育てることができますが、
反面強い日光には弱く、特に西日の当たる場所は苦手です。

◎地植え
地植えにしていて、どうしても株の移動ができない場合は、
簾や遮光ネットなどで半日陰の環境を作るようにします。

◎鉢植え
初夏から秋は、半日陰や明るい日陰などに移動すると、
葉焼けが起こりにくく元気に育ちます。


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アジサイの水やりは、割と難しいです


2.水切れによる葉枯れ
暑い中、何日も水を与えなかったなど、
水切れを起こしていることはないでしょうか。

◎地植え
気温が高くなってくると、土の乾燥が早くなります。
朝に水を与えても、夕方にも土の状態を確認し、
表面が乾いているようであれば水を与えるようにします。

◎鉢植え
鉢植えの場合で、どうしてもすぐに土が乾いてしまう時は、
株に対して土の量が足りていないことも考えられます。

一回りか二回り大きい鉢に、根鉢を崩さずに植え替えをしましょう。
また、*二重鉢にしておくだけ

でも、直接日光が鉢や株元に当たらず、
乾燥防止になり、株の健康を促します。
*二重鉢=植え付けている鉢を、一回り大きな鉢の中へいれます。
鉢の隙間に庭土や梱包材、砂などをしっかり詰めます。
乾燥防止、遮光、気化熱で冷やすなどの効果があります。

◎水やりの注意
一度水切れを起こしてしまったからといって、
その後に水を与えすぎるのもよくありません。

水切れを起こしたことで、アジサイの根は傷んでいます。
傷んだ根では、たくさんの水を吸い上げることができなくなり、
その分、土は乾きにくく多湿になります。

アジサイに過度に水を与えて、常に湿気た状態を作ってしまうと、
乾燥で傷んだ根が、今度は過湿によって傷んで枯れてしまいます。

水を与える時は、土の表面が乾いていることを確認して、
鉢底から水が出るまでたっぷりと与えます。
鉢皿を使っている場合は、水を与えた後に鉢皿の水を必ず捨てます。

また、アジサイを養生している間は、規定量であっても、
肥料焼けを起こすことがあるので、肥料は控えるのが安心です。

■参考
・アジサイの種をまこう!
・ダンスパーティーの育て方
・ハイドランジアの花後の管理
・アジサイを小さく保つコツ
・アジサイの育て方|毎年咲かせる剪定方法
・アジサイの育て方|鉢植え
・アジサイ 肥料の与え方
・アジサイの種をまこう!
・西洋アジサイ 冬越しのコツ
・アジサイの休眠枝挿し 冬の挿し木方法
・アジサイ 冬の管理と防寒対策
・秋色アジサイ 育て方 種類
・アジサイ剪定、翌年も開花させる方法
・アジサイの鉢植えを地植えにするコツ!
・ツルアジサイの育て方
・アジサイの花の色
・アジサイ育て方12ヶ月 目次|毎月の管理を分かりやすく解説
◎アジサイの挿し木(挿し芽)の方法 画像つき

グランドカバー ピンクの花

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マツバギク、開花期間も長いです


グランドカバーは、雑草防止や地面を覆うために使われますが、
ピンクの花を咲かせるグランドカバーもたくさんあります。

今回は、愛らしいピンクの花を咲かせる、
おすすめのグランドカバーをご紹介します。


■グランドカバー ピンクの花


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・クローバー(clover)
 
マメ科 日向~半日陰 
花期:4月~6月 
草丈:10cm~15cm


一般的に、クローバーと聞くと白い花のものを想像しますが、
ピンク色のアカツメクサ、ムラサキツメクサなどの品種もあります。

丈夫で乾燥にも強く、痩せ土でもよく育ちます。
マメ科特有の根粒菌がつくので、肥料もほとんど必要としません。

こぼれ種でも増え、ある程度の踏みしめにも耐えることができます。
根が残っていれば、そこから再生するので、刈り込みにも強いです。

半日陰でも生育に問題ありませんが、徒長しやすくなるので、
定期的に切ったり踏んだりして刺激を与えると、締まった草姿になります。



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・ゲラニウム(Geranium)

フウロソウ科 日向~半日陰
花期:4月~6月 
草丈:10cm~30cm


ゲラニウムにはたくさんの品種がありますが、
あまり背が高くなるものはありません。

けれど、グランドカバーにするのであれば、
匍匐性の品種を選ぶといいでしょう。

地面に近い場所で葉が茂り、そこから花茎を伸ばして、
小さな花を咲かせる姿は、とてもかわいらしいです。

日当たりの良い場所を好みますが、乾燥には強くないので、
西日の当たるような場所は避けた方がいいでしょう。

また、耐寒性は強いのですが、耐暑性があまり強くないので、
真夏は風通しの良い半日陰などで管理した方がいいでしょう。



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・シレネ(Silene) 

ナデシコ科 日向~半日陰
花期:5月~8月 
草丈:5cm~60cm


シレネはたくさんの品種がありますが、
どれも丈夫でたいへん育てやすい植物です。

八重咲きなどの花がゴージャスな品種もありますが、
グランドカバーにしやすい匍匐性の品種は、
シンプルな花をつけることが多いです。

ですので、他の植物と合わせやすく、
ナチュラルな雰囲気を出すことができます。
花期には株いっぱいに花をつけるので、
花が小さくても見ごたえがあります。



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・ヒメイワダレソウ(Lippia canescens)

クマツヅラ科 日向~半日陰
花期:6月~9月 
草丈:5cm~15cm


とても生長が早く、たくさんのランナーを出してよく広がります。
強い日光にも乾燥にも強いのですが、日陰ではうまく育ちませんので、
できる限り日当たりのいい場所で育てるようにします。

一日に数時間以上の直射日光が当たる場所であれば、
半日陰だとしても生育しますが、明るい日陰などの
直射日光が射さない場所での生育は難しいです。

密に茂り、生長も早いので、広いスペースの、
グランドカバーや雑草よけに向いています。

ただし、繁殖力が旺盛で1株で1年に1㎡にも育ちます。
家の境界線に植えると隣家に蔓延る場合もあり、
さらに、ほかに育てたい草花があるときには不向きです。



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葉のようす C)ハッピーガーデン

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・ヒューケラ(Heuchera) 

ユキノシタ科 半日陰~明るい日陰
花期:5月~6月 
草丈:20cm~80cm


様々な色の葉が魅力的なヒューケラは、
よくカラーリーフとして植えられ、ほかの花との相性も良いです。

涼しい時期であれば日向でも問題ありませんが、
真夏などは暑さで蒸れたり葉焼けしたりするので、
半日陰に植えるのがおすすめです。

花つきが悪くなりますが、明るい日陰でも葉を楽しむことはできます。
春にひょろりとした花穂を伸ばし、とても小さな花を咲かせます。
ヒューケラは葉色も美しいですが、満開の花も見ごたえがあります。



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・ヒルザキツキミソウ(Pinkladies) 

アカバナ科 日向~半日陰
花期:5月~8月 
草丈:15cm~40cm


ツキミソウといえば、夕方に開花して、
翌朝には花がしぼむことで知られています。

こちらのヒルザキツキミソウは、日中に開花して、
2日~3日は開花した状態を保ってくれます。

ふんわりとした柔らかいピンク色の花が、次から次へと咲き続けます。
耐暑性も耐寒性もあり、とても丈夫でこぼれ種でも増えていきます。



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・マツバギク(L. spectabilis) 

ツルナ科 日向~半日陰
花期:5月~9月 
草丈:10cm~20cm


松葉のような細い多肉質の葉をもち、
菊のような花を開花期間中は次々と咲かせます。

乾燥や潮風に強く、半日陰くらいまでなら、
問題なく生育し、愛らしい花を咲かせます。

乾燥に強い反面、湿気には弱く、
土が湿った状態が続くと根腐れを起こしたり、
地面に触れている部分が枯れあがったりするので、
乾燥気味に管理するようにしましょう。


このほかにも、下記でご紹介したオレガノ、クリーピングタイム、
シバザクラ、ヒメツルソバ、ベビーサンローズも、
ピンクの花が美しいグランドカバーです。
・グランドカバー ハーブ 画像付き
・グランドカバー 多年草 画像付き

■参考
・春の花壇作り
・夏の花壇作り
・秋の花壇
・冬の花壇
・花壇 種類 画像つき
・夏に長く咲く花 画像付き
・西日に強い花

アジサイ 葉に赤褐色の斑点が?

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早期に発見して対策します


■アジサイ 葉に赤褐色の斑点が?

アジサイの葉に褐色の斑点が出てきたのであれば、
炭そ病か褐斑病である可能性が高いです。

1.炭そ病
炭そ病は、菌が植物内に侵入して症状を引き起こす病気で、
放っておくと株全体に広がっていきます。

アジサイの葉に症状の出ている葉がまだ少ない状態であれば、
症状の確認できる葉や枝を切り取り、焼却処分します。

切り取った後、その場に放置してしまうと、
菌が別の植物に感染したりするので、必ず処分します。

症状が出ている部分を切り取った後は、
炭そ病に効果のある薬品を規定量散布します。

炭そ病の病原菌は、高温多湿の環境を好みます。
そのため、一番発生しやすいのが梅雨の時期です。

それ以外でも、アジサイを密植していたり、
枝が混みあっていて風通しが悪かったりすると、
春から秋にかけて症状が出ることがあります。

2.褐斑病
褐斑病は、花木、野菜などさまざまな植物の葉に発生します。
糸状菌が原因の病気で、最初、褐色でくっきりした、
小さいポツポツとした斑点ができます。

アジサイの葉の斑点が、だんだんと大きくなり褐色の輪状になり、
斑点の中には、胞子の塊が見られることもあります。

アジサイの炭そ病と同様、症状の確認できる葉や枝を切り取り焼却処分します。
切り取った後は、ほかの植物に感染しないよう、すぐに処分します。

3.炭そ病と褐斑病の予防と対策
アジサイやほかの植物との密植は避け、
混みあっている枝葉は適宜間引き剪定などして、
常に風通しを良くしておきましょう。

また、水を与える際や雨などで土が跳ね上がり、
その跳ね上がった土が葉裏などに付着して、
そこから感染することもあります。

アジサイの株元の葉を切っておくか、
土が跳ね上がらないようにマルチを敷くと良いです。

一度症状が出たことのある株は、一度の散布で治るとは限りません。
症状が出ていなくても、定期的に薬剤を散布して、
殺菌しておくと予防にもなり安心です。

薬剤を使用する場合は、
発病初期に殺菌剤「ベンレート水和剤」などを散布します。

■参考
・アジサイの種をまこう!
・ダンスパーティーの育て方
・ハイドランジアの花後の管理
・アジサイを小さく保つコツ
・アジサイの育て方|毎年咲かせる剪定方法
・アジサイの育て方|鉢植え
・アジサイ 肥料の与え方
・アジサイの種をまこう!
・西洋アジサイ 冬越しのコツ
・アジサイの休眠枝挿し 冬の挿し木方法
・アジサイ 冬の管理と防寒対策
・秋色アジサイ 育て方 種類
・アジサイ剪定、翌年も開花させる方法
・アジサイの鉢植えを地植えにするコツ!
・ツルアジサイの育て方
・アジサイの花の色
・アジサイ育て方12ヶ月 目次|毎月の管理を分かりやすく解説
◎アジサイの挿し木(挿し芽)の方法 画像つき

アジサイ 葉が粉っぽく白くなる

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アジサイは梅雨時から初秋まで病気にかかりやすいのでよく観察しましょう


■アジサイ 葉が粉っぽく白くなる

アジサイの葉の表面に白い粉のようなものがついているのであれば、
うどん粉病が考えられます。

うどん粉病は、葉や茎などに菌が付着し、繁殖するいわゆるカビの一種です。
発生源は様々ですが、たいていはどこからか胞子が風にのってやってきて、
植物に付着して、そこで繁殖します。

まだ症状が出ている葉が少ししかないということであれば、
症状の出ているアジサイの葉を切り取って処分します。
この時、切った葉を放置せずに必ず処分するようにしてください。


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カボチャですが、うどん粉病にかかっています


アジサイの症状の出ている葉を処分したけれど、
まだ症状が出るということであれば、
木酢や重曹を薄めたものを散布すると、
症状がかなり改善されることがあります。

それでもまだ症状が進むということであれば、
専用の薬剤を規定量散布するようにします。

植物によって散布する薬剤が違うことがあるので、
薬剤を購入する際には必ず確認しましょう。

私の経験では、殺虫殺菌剤「モレスタン水和剤」が予防にも効果的です。
病気を確認したらできるだけ早く散布すると効果が高いです。

■参考
・アジサイの種をまこう!
・ダンスパーティーの育て方
・ハイドランジアの花後の管理
・アジサイを小さく保つコツ
・アジサイの育て方|毎年咲かせる剪定方法
・アジサイの育て方|鉢植え
・アジサイ 肥料の与え方
・アジサイの種をまこう!
・西洋アジサイ 冬越しのコツ
・アジサイの休眠枝挿し 冬の挿し木方法
・アジサイ 冬の管理と防寒対策
・秋色アジサイ 育て方 種類
・アジサイ剪定、翌年も開花させる方法
・アジサイの鉢植えを地植えにするコツ!
・ツルアジサイの育て方
・アジサイの花の色
・アジサイ育て方12ヶ月 目次|毎月の管理を分かりやすく解説
◎アジサイの挿し木(挿し芽)の方法 画像つき

グランドカバー 白い花

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良い香りが漂うコクチナシのグランドカバー


グランドカバーに向く植物で地面を覆うことで、
雑草が生えたり伸びてくるのを抑えることができます。

また、雨や雪が降った時などに、
泥の跳ね上がりや土の流出を防ぐ効果もあります。

植物を植えることで見栄えもたいへん良くなり、
さらに緑が芽生え花が咲くことで、寛げる空間となります。

白い花は、他の色にも合わせやすいので、とても重宝する花色です。


■グランドカバー 白い花


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・コクチナシ(G.jasminoides var.radicans)  

アカネ科 日向~半日陰
花期:6月~7月 
草丈:50cm~100


花に甘い香りのある植物で、よく生垣などに利用されます。
コクチナシはよく見かけるクチナシより葉や花が小ぶりで、
横に広がるように生育するのが特徴です。

常緑なので冬の間も葉が茂っているので、
落葉樹や宿根草のように地上部がなくなって寂しくなることもありません。
花は一重と八重があり、葉に斑が入っている品種もあります。



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コバノランタナ、匍匐してこのように広がります

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・コバノランタナ(L.montevidensis) 

クマツヅラ科 日向~半日陰
花期:5月~11月 
草丈:20cm~60cm


花色が変化する夏に強い植物として有名なランタナよりも、
葉が小さく耐寒性も強いので、扱いやすいです。

ランタナよりも茎が細く、匍匐性があり開花期も長いです。
よく伸びるのでグランドカバーに適しています。

花色は変化しませんし、色も単色のみですが、
その分、かわいらしく清楚な雰囲気を持っています。
葉が斑入りの品種もあります。



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シバザクラ、色を使い分けても

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・シバザクラ(moss phlox) 

ハナシノブ科 日向~半日陰
花期:4月~5月 
草丈:10cm~100cm


細い葉を密につけた枝が、匍匐して伸びるので、
グランドカバーによく使われる植物です。

花の種類も多く、花は小さいながらも花期には株一面に咲かせるので、
まるで花のカーペットのように見事です。

真っ白な花や、白にピンクのラインが入ったものなどがあるので、
好みに合わせて植えることができます。



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・シャスターデージー(Shasta daisy) 

キク科 日向~半日陰
花期:5月~7月 
草丈:50cm~80cm


キク科らしい花姿で、和風の庭にも洋風の庭にもよく合います。
花は清楚な雰囲気ですが、数年育てていると枝が木質化してきます。

枝が暴れやすいので、思い切って半分ほどの高さに切り戻しをすると、
新しい枝葉が出て来て株にボリュームが出ます。

暑さに少々弱いところがあるので、
夏に半日陰になるような場所で育てると、
何年も続けて楽しむことができます。



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・ツルニチニチソウ(bigleaf periwinkle) 

キョウチクトウ科 日向~日陰
花期:3月下旬~6月上旬 
草丈:10cm~100cm


紫や青い花を咲かせるイメージの強い、
ツルニチニチソウですが、白い花もあります。

日向でも日陰でも育つことができるので、
広い範囲でグランドカバーとして使うことができます。

耐寒性はヒメツルニチニチソウの方がありますが、
耐暑性はツルニチニチソウの方があります。
葉は光沢のあるグリーンで、斑入りのものもあります。



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・バコパ(Bacopa diffusus,Sutera diffusus) 

ゴマノハグサ科 日向~半日陰
花期:4月~11月 
草丈:10cm~30cm


葉も花も小さく、かわいらしい印象です。
花期も長く、手入れも簡単なので初心者にも扱いやすいです。

高温多湿に弱いので、夏の間は蒸れないように注意します。
暑さ対策として、夏の前に切り戻しをするといいでしょう。
切り戻しを行うことで、こんもりと茂るようになります。



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白花の群生写真は準備中です

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・ベロニカ (Veronica, Speedwell) 

ゴマノハグサ科 日向~半日陰
花期:5月~8月 
草丈:24cm~80cm


ベロニカは長い花穂を立ち上げて咲くものや、
小花が咲くものなどたくさんの品種があります。

また、ベロニカには、匍匐して広がるものや、
直立して大株に育つものなどもあるので、
育てる場所によって性質を確認しましょう。

大株になるものの中には、矮性処理されているものもあり、
翌年から急激に株が大きくなることもあるので、
直立性のものは株間を広くとっておく必要があります。



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Wild strawberry  (2).jpg
・ワイルドストロベリー(Wild strawberry) 

バラ科 日向~半日陰
花期:3月~7月、9月~10月 
草丈:15cm~30cm


イチゴと同じような白い花を咲かせた後、小さな赤い実をつけます。
ワイルドストロベリーは、ランナーを伸ばしてよく広がりますが、
品種によってランナーが出にくいタイプもあります。

実が赤くならず、白いままの品種もあります。
暑さに少し弱いので、夏の間は半日陰になるような、
風通しの良い落葉樹の下などを好みます。

年間を通して半日陰程度の場所であれば、
花付きが多少悪くなりますが、枯れることはありません。

■参考
・春の花壇作り
・夏の花壇作り
・秋の花壇
・冬の花壇
・花壇 種類 画像つき
・夏に長く咲く花 画像付き
・西日に強い花
・グランドカバー ハーブ 画像付き
・グランドカバー 多年草 画像付き
・グランドカバー ピンクの花

ガーデン・園芸作業12ヶ月目次

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グランドカバー 青い花

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アジュがの仲間のキランソウ


グランドカバーの中には、青や紫の花を咲かせる植物がたくさんあります。
青系の花を咲かせるグランドカバーに向く植物は、
和風にも洋風にも合い、落ち着いた印象で鑑賞価値が高いです。

暑い夏には涼しい雰囲気に、暗くなりがちな日陰を明るくしてくれます。


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・アジュガ(Ajyga)  

シソ科 半日陰~日陰
花期:4月~5月 
草丈:10cm~30cm


地面に近いところで、ランナーを伸ばして、
だんだんと広がるように生育します。

日本のジュウニヒトエやキランソウもアジュガの仲間です。
花期にはたくさんの青い花穂を立ち上がらせて花を咲かせます。

半日陰や明るい日陰のような場所を好みます。
日当たりの良い場所は土が乾燥しやすく、生育が悪くなります。

生育のスピードは品種によって違うので、
グランドカバーなど広い面をできるだけ早く埋めたい時は、
生育の早い品種を確かめて選ぶようにしましょう。



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・ギボウシ(plantain lily)   

リュウゼツラン科 半日陰~日陰
花期:6月~9月 
草丈:15cm~150cm


日陰を彩るのに欠かせないギボウシは、
葉を楽しむものと思われがちですが、青い花も魅力的です。

初夏を過ぎた頃から、長い花茎を伸ばした先に小花を咲かせます。
1つの花の寿命は短く、1日でしぼんでしまいますが、
多いものでは数十輪も花をつけるものがあり、見ごたえがあります。

ギボウシには葉が3cm~4cmの小型から、
30cmを超す大型まで様々な品種があります。



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・コバルトセージ(Salvia reptans)  C)ゲキハナ 感激安心のお花屋さん
 
シソ科 日向~半日陰
花期:9月~10月 
草丈:40cm~100cm


秋に目の覚めるような青い花をたくさん咲かせるセージの仲間です。
ハーブとして有名なセージですが、
コバルトセージは、ハーブとしての利用ではなく主に鑑賞用です。

宿根草なので、冬の間は地上部がなくなり、春にまた芽吹いてきます。
株の生育も早く、大株になる上に、種からも増えるのでよく広がります。

細い花茎に小さな花をつけるので、とても繊細に見えますが、
群生させると素晴らしいブルーのグランドカバーになります。



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Convolvulus (1).jpg
・コンボルブルス(Convolvulus)  
 
ヒルガオ科 日向
花期:5月~9月 
草丈:30cm~100cm


朝顔のような花をつける植物で、寒くなると枯れてしまう一年草と、
冬越しをして毎年花をつける多年草とがあります。

真夏の暑さも直射日光にも丈夫で、
ぐんぐんとつるを伸ばして、たくさんの青い花を咲かせます。

一般的なつる植物のように、フェンスなどに誘引して楽しんだり、
地面を這わせるようにして、グランドカバーにもできます。



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・サギゴケ(Mazus miquelii)  
 
ゴマノハグサ科 半日陰~日陰
花期:3月~5月 
草丈:3cm~10cm


背丈が低く、びっしりと生えて広がります。
半日陰~日陰まで生育しますが、暗い場所だと花付きが悪くなります。
名前にコケとついていますが、コケ類ではありません。

しかし、乾燥には弱く、湿気た環境を好みます。
植え付ける場所や土は水もちの良いものを使うようにしましょう。



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・ヤブラン(Liriope muscari)  
 
ユリ科 日向~日陰
花期:8月~10月 
草丈:20cm~50cm


非常に強健な植物で、日向から日陰まで幅広く生育します。
暗い場所ですと、花つきが悪くなりますが、枯れてしまうことはありません。

耐陰性も耐寒性もあり、常緑なので、
暗くなりがちな場所に植えられることが多いです。
葉に斑が入っているものもあり、洋風にも和風にも合う植物です。



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・ラミウム(Lamium)  

シソ科 半日陰~日陰
花期:3月~5月 
草丈:15cm~25cm


少し湿気たような環境を好み、ピンク、青紫の花を咲かせます。
半日陰や明るい日陰のような場所のグランドカバーに向いています。

日向の方が花付きはいいですが、乾燥した土が苦手なのと、
直射日光に当たると葉焼けを起こすので、
植えるのであれば半日陰から明るい日陰にします。

匍匐して枝がよく伸び、先端が少し立ち上がりますが、
あまり背丈が高くなることはありません。

葉は縮れたようになっており、マットな感じですが、
グリーンに白い斑が入るので、日陰でも目を引きます。

密に茂るので、梅雨時期などの長雨で蒸れて枯れあがることがあります。
枝を適宜すいたり、切り戻しをして風通しをよくしておくと、
蒸れを軽減することができ丈夫に生育します。

■参考
・春の花壇作り
・夏の花壇作り
・秋の花壇
・冬の花壇
・花壇 種類 画像つき
・夏に長く咲く花 画像付き
・西日に強い花
・グランドカバー ハーブ 画像付き
・グランドカバー 多年草 画像付き
・グランドカバー ピンクの花
・グランドカバー 白い花

サルスベリの増やし方

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サルスベリの花も木肌もきれいですね


■サルスベリの増やし方

1. 挿し木で増やす
サルスベリは、挿し木で増やすのが一般的です。
挿し木の適期は、3月~4月です。


sasiho.JPG
挿し穂の準備 


まずは刺し穂を用意します。
刺し穂は硬くなった古い枝ではなく、
前年に伸びた新しい枝を20cmほどの長さに切ったものを使います。

刺し穂は切った後、1時間ほど水の入った瓶などに挿して水上げをしておきます。


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挿し床の準備


鉢やプランターに小粒の赤玉土を入れ、湿らせて挿し床を作ります。

水上げをした挿し穂を、挿し床にあらかじめ箸などで穴をあけてから、そっと挿します。
挿した枝は絶対に発根するとは限らないので、多めに挿しておくと安心です。

発根するまでは明るい日陰で、あまり乾かないように管理します。
6月頃、発根した挿し穂を3号~4号のプラスチックのポットや、
鉢に1本ずつ植えて、少しずつ日に慣らしながら育てます。


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種から増やすのも楽しみです


2. 種から増やす
花の後にできる種を使っても、増やすことができます。
ただし、通常のサルスベリであれば、開花までに数年かかります。

「ペチート」シリーズ、「アスカ」など一才サルスベリには、
春に種をまいて夏には咲く品種もあります。 


秋にとれた種をそのまま蒔くか、冷暗所で保管したものを4月~5月に蒔きます。
鉢やプランターに、用土を入れて湿らせ、
種をばらまきした上から、3mmほど覆土します。
使う用土は市販の「種播き用の培養土」でも良いでしょう。

発芽には1ヶ月ほどかかりますので、
それまであまり乾かないように半日陰で管理します。

発芽した後は、本葉が5枚~6枚くらいになったところで、
1本ずつプラスチックのポットや、鉢に植え替えます。
あるいは生育の良好なものを残して間引きをします。

間引く時は、最初は株間が5cmくらいになるように間引き、
その後は適宜株間を広げるように間引いて、最終的に1本まで減らします。

間引くまで生長したら、徐々に半日陰から日当たりの良い場所に移します。
その頃になると水の吸い上げも強くなり、気温も上がっている頃なので、
土が乾きすぎないように注意してください。

最初の数年は鉢増しをしながら鉢植えで育て、
株がしっかりしてから地植えにすると、 

苗が小さいうちに、いきなり地植えにするよりも失敗が少ないです。

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