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ハヤトウリはとても丈夫で生育旺盛
ハヤトウリは実が多くつくことから、
「千成(せんなり)」とも呼ばれます。
味噌漬けや奈良漬などの漬物によく利用されていますが、
サラダ、炒め物、煮物、おでんなどにしても、たいへんおいしいです。
実が600~800gと大きめの緑色種と、
300gくらいの小さな白色種があります。
■栽培管理
ハヤトウリはたいへん収穫量が多く、
じょうずに栽培すると一株で100個以上収穫できます。
家庭菜園であれば一株あれば、十分の収穫量ですが、
発芽不良や病気になっても良いように、
果実を複数個、育てていると安心です。
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ハヤトウリの発芽
・タネ(果実)の入手
ハヤトウリの苗は、入手しにくいのですが、
現在、Yahoo!ショッピングさんで販売されています。
果実の中には大きなタネが1個入っていますが、
中のタネをそのままにしておいて、
果実を、そのまま植え付けます。
・タネまきと育苗
タネまき適期は4月下旬~5月上旬です。
実が入る大きさのポットや鉢に腐葉土を入れ、
つるのついていた部分(花があったへそ)を斜め上に向けて、
実を半分、地上に出すように浅めに植え付けます。
下から水がしみ出るまでじゅうぶんに水やりをします。
2週間もすると、芽と根が出てきます。
植え付ける前に、果実から芽が出てくることもありますが、
そのまま植え付けても問題はありません。
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ハヤトウリのつる
・植え付け
5月中旬~5月下旬、本葉4~5枚の頃、定植します。
1㎡当たり3kgの堆肥を混ぜ込み、よく耕します。
ハヤトウリは生育が旺盛で根もよく伸びるので、
十分深くまでよく耕すと良いでしょう。
その後、高さ15~20cmの畝を立てます。
植え付け前に、ポットごと水か液肥につけ吸水させてから、
根鉢を崩さないように株間1mで植え付けます。
*深型プランターでは、1株育てるのが良いです。
・支柱立てと整枝
ハヤトウリはどんどん生長しますので支柱は早めに立てます。
じょうぶな支柱で、トンネル型や棚仕立てがおすすめです。
グリーンカーテンにしても良いでしょう。
ハヤトウリの実は孫づるに多く着果するため、
本葉6~7枚の頃、親づるの先を摘芯し、
子づるを伸ばしてあげるようにします。
子づるも、1mほど伸びたら先を摘芯し、
孫づるを伸ばしていきます。
・追肥
生育が順調な場合は、特に追肥は必要ありません。
生育が遅い場合は、月に1回くらい、化成肥料か、
ぼかし肥か鶏ふんを1株あたり1握りまきます。
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ハヤトウリの花
■収穫
10月中旬~11月中旬、開花後2~3週間後が収穫適期です。
緑色種は600~800g、白色種は300gほどが食べ頃です。
食用にするものは未熟な状態で収穫するのが良く、
開花後、15~20日程度で収穫します。
ハヤトウリは他のウリ類と異なり、実は秋になってからつきますが、
霜が降りる前までには収穫を済ませましょう。
タネ用にする実は、開花後40~50日程度たって、
完熟させたものを収穫します。
収穫した実は、新聞紙などに包みダンボール箱に入れ、
冷暗所で保管します。
屋外では低温になりすぎて傷んでしまうことがあるので、
屋内で保管するのがよいでしょう。
■病害虫
性質が極めて強いので、病害虫はほとんど心配ありません。
葉が混みあっていると、うどんこ病が出ることがあります。
葉が混みすぎるようなら、風通しが良いように、
子づるを3本くらい残し、ほかの子づるは摘み取ります。
〓〓ハヤトウリ栽培アドバイス!
1.芽出しをしてから定植します
2.1株が大きくなるので、株間は広く取ります
3.葉が混んできたら整枝し、風通しよく管理し、うどんこ病を予防します